“凜” として生きる ~倶楽部『凜』の発足にあたって~
妻が末期ガンの宣告を受けてから 4 年が経ちました。
手術はもちろん、一切の延命治療もせず、「残される方々に迷惑はかけられない」と、まるで病であることが嘘のように業務をこなし、すべてを引き継いだとたん、そこからはつるべ落としでした・・・
自らの意志で、葬儀はおろか旅立った日にちも公表させることなく、鮮やかに去ったその在り方は、彼女が社名に込めた思いそのままに、ほんとうに“凜”
としたものでした。
妻を看取った後、一年余りの隠遁生活を送りながら熟考を重ねた結果、間近でその生きざまに触れた者の使命として、残された人生を「懸命に生きる人々とともに」歩み、“凜”
とした生き方を追い求めたいと思うに至ました。
誰もが「“凜” として生きたい」 そう願っています。
けれども、「 “凜” として生きる」とは一体どう生きる事なのでしょう。
慌ただしい日々の中で、その答えはいつも曖昧模糊としたままです。
今一度立ち止まり、己の生き方をじっくりと見つめる時間が必要なのです。
喜びを大きく吸い込み、悲しみに深く感じ入る、そんな時間を提供し、心の触れ合いを通して、我々は皆様方それぞれの「“凜” とした生き方」を見つけるお手伝いを致します。
2019 年 6 月
倶楽部『凜』 会長 大西信弥
1959 年3 月7 日生。兵庫県出身。
「突発性無精子症」と診断されたその日から、「なぜ生まれてきたのか」「何を残せるのか」、そんな自問自答が始まり、家業である環境事業、清掃業に従事しながらも、輸入貿易業、政治団体「志信会」の主宰など、転々と多岐にわたる職種を経験しながらその答えを模索し続ける。
この間に義理弟の自殺や、阪神大震災での罹災を経験。
そして最愛の妻を2015 年に末期ガンで看取ったことから、自分が授かった「命の重み」に改めて気付く。
生きることに苦しみ、それでも必死に明日を生きようと頑張っている、そんな人たちに、残りの生涯をかけて癒しとサポートを行うことを決意する。
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