―――名古屋の拠点長でいらっしゃるんですね。
グラシアスは本社が大阪、支店が東京にあり、名古屋・福岡・広島などに拠点を置いています。
その名古屋の拠点長をしています。
―――いかがでしたか?
実は行く前はすごく抵抗があったんですよ。
先に行ったメンバーからはほとんど何も聞かされていなくて、社名である「凜」という言葉の響きに抵抗があり、勝手にイヤなイメージを抱いていました。
「凜」と言う言葉には、「硬い」「キッチリしている」「真面目」というイメージから、「凜」を植え付ける研修かと思って参加したんです。
僕ももう55歳なので、今更そんなにも変われることはないと思ってたんです。
それも、大西会長にお会いしてひと言ふた言話しただけで、その心配は無くなり僕の取り越し苦労だったと安心できました。
20代30代が中心のグラシアスの中で僕は年長組なので、目上の人とプライベートな話をする機会が余りなく、目上であり人生経験豊富な大西会長と交流出来たことがとても良かったです。
―――グラシアスさんにはいつからいらっしゃいますか?
創業7年の会社なんですが、社長である松本や上月らの立ち上げメンバーとは、その当時から交流はありました。
2年ほど前に、僕が当時働いていた会社を辞めて独立しようと考えたんです。そこで松本に、「パートナー契約してほしい」と持ち掛けたところ、それなら「名古屋拠点を本格的に作りましょう」と言われ、グラシアスのメンバーとなりました。
グラシアス自体、2年ほど前までは十数名の会社だったんですが、今は約30名ほどの会社で、急に大きく広げたといったところです。
そんな中、名古屋はここのところ松本の期待通りの数字を出せていないので、名古屋拠点の発奮材料になればいうとことで、優先的に研修となりました。
―――そういう事情があった上での研修だったので抵抗があったんですね。
そうですね。だけど、心配していた様な数字の話や自分の苦手な啓発セミナーなんかとは違い、今まで誰にも話していない僕の失敗談なんかも話したりで、グラシアスの中の話だけに留まらず、色んな話が出来て、とてもリラックスした研修となりました。
不思議な話ですが、普段はものすごいヘビースモーカーなんですが、途中で手持ちのたばこが無くなり、買いに行こうにも近くにコンビニも無い所です。
それでも何の違和感も無く、ニコチン中毒のイライラも無かったんです。それだけリラックスした2日間になりましたね。
もちろん、リラックスしただけでなく、大西会長という人生の先輩の生き方、今の考え方など、とても参考になりました。
―――印象に残る話はどういったものでしたか?
部下の話は色々しましたね。
名古屋にいる僕の部下は、前職よりついてきてくれたメンバーなんです。そのメンバーの一人から、昨年辞めるという話が出ていたんです。
実際に老舗のメーカーの内定をもらうところまでいっていました。
そこを、一緒に頑張ろうと引き留め、内定辞退までさせてしまったので、責任を持たないといけないと思っているんです。
そんな話をしつつも、僕がこれまで実は目一杯やってこなかったんじゃないかと指摘されました。
他のメンバーに言われると抵抗もあったと思いますが、目上の大西会長に言われたことで心に響きました。
今までの人生は、長男で親と同居ということもあり、特に不自由なく生きてきた気がします。
しかし、「完全燃焼していないよね」とも指摘を受け、ずっとやりたいと思ってきたけど、実行に移さなかったことなどを再認識して自分と向き合うことが出来ました。
―――未来の自分が困ったときにかけてあげたい言葉はありますか?
「今」トラブルを抱えていても、一か月後には解決している。なるようになる。流れに身を任せれば、きっと何とかなる、と言いたいです。
大西会長の生き様を見てそう思いました。